先日の満月の日、交通事故を起こした車を眺めるというシーンが３回ありました。
「ああ、運転手さんかわいそう。」
「仕事中に事故をしてしまって、ついてないよね」
「週末の夕方に事故と渋滞に巻き込まれるなんて、みんな早く帰りたいのにね」
などと考えが浮かびましたが・・・
でました！被害者意識！
トラブルと思えること、スムーズでないこと（自分の都合と違うこと）が起こるのは悲惨。さいあく。
そんな時、私はいつも悲しかった。悔しかった。怖かった。だから、今回、トラブルになったあの人を見てそんな思いが思い出されたし、なんだか怖かった。ぜんぜん幸せな光景でもないし、嬉しくない。
そんな幸せな気持ちになれない場面を見た私って幸せじゃない。そして、事故に遭った人たちも。
この瞬間に立ち会った私たちみんなかわいそう。
私たちは、経験せずとも、見ても聞いても、被害者になれるんですね。
でも、この出来事からどんな見方ができるのか、私には解りません。
「教えて下さい」
「奇跡は何もしない。するのは取り消すことだけである。そのようにして、すでに為されていることに対する妨げを無効にする。付け加えることはせず、ただ取り去るだけである。そして奇跡が取り去るものはすでに消え去って久しいが、記憶に保たれているために即座に結果を生むように見えているものである。」
テキストにはこう書かれています。
何も起こっていなかったと。
何か勘違いして思い込んでいた何かを「取り消してもらう」
そして、続きには
「世界はとうの昔に終わっている。それらの想念を思考して少しの間それらを愛した心の中には、もはや存在していない。奇跡は単に、過去は消え去っているということと、真に消え去ったものは何の結果ももたらさないということを、見せるだけである。原因を覚えていることは、原因が存在すると言う幻想を生み出せるだけであり、結果を生み出すことはできない。」
そうなんですよね〜。この箇所も、お気に入りです。（特別性・笑）
この幻想の世界を、私は愛してるんですよね。
「ああ、この、私の目に映ってる世界は幻想で、何の意味もないんだ。この何の意味もない世界に、何の意味もない私。そして、そこから離れられないのはこの意味のない世界をこよなく愛してるから。。だったなんて・・！」
阪急デパートの前で人ごみ中を歩きながら、強く衝撃的にその思いに触れ、泣き出しそうになりながら、少し足早に歩いたことを思い出します。
しばらくこの無意味な思いに空虚感・無虚感を感じましたが「真実しかない」ここで生きる練習をしています。
しかも、実はそれももう過去のこと。終わったことらしい。
「どうしよう・・・」と不安になり怖くなったけど「どうもしない」んですよね。
心が動揺するようなことは何も起こってないのだから。
ただ起こったと思い込んでる思考が取り消される。
残るのは真実だけ。
「世界はとうの昔に終わっている」
この終わりから、微笑みとともに眺められるように見せていただきたいと思います。
更新日：
2015-03-16 09:58:08
